イタリアからのお客様が蔵見学に!

山形県では、県産酒の欧州輸出拡大を目的に、イタリアの日本酒輸入業者を招へいし、県内の酒蔵との商談や酒造り体験を実施する企画を実施しています。

イタリアの日本酒輸入業者招へい等について(山形県HPより)
https://www300.pref.yamagata.jp/110010/2025italy.html

その一環として、酒田醗酵のどぶろく造りをご紹介いただく機会をいただき、
先日、イタリアのSAKE COMPANY(https://sakecompany.com/)を主宰されているロレンツォさんをはじめとしたお客様が蔵見学にお越しくださいました。

見学の様子

見学では、どぶろくの説明をしながら発酵の様子を観察していただき、試飲や意見交換を行いました。


私たちが一つ一つの工程で丁寧な仕事を心がけていることをお伝えする中で、特に製麹機「こうじ君」には強い関心を持たれ、小ロットでもこだわりの米麹を作れる点について興味を示されました。

また、醗酵中のタンクも見学していただき、最近開発した自作の泡消し機を紹介すると、自動でクルクル回る様子に思わず笑顔がこぼれ、喜んでいただけました。

製造工程の終盤では、「瓶詰」「キャップ打栓」の作業もご覧いただきましたが、最後に紹介した打栓機がイタリア製ということもあり、思わぬ“共通点”に話が弾みました。

ものづくりの視点からも意見交換ができ、とても有意義な時間となりました。

どぶろくへの反応

今回、見学に来られたロレンツォさんは、日本酒をイタリアに広める活動をされており、実際にイタリアで日本酒の販売も行っている方です。
日本酒の造りに関する知識も豊富で、どぶろくの製法についても熱心に質問してくださいました。

特に、火入れの工程や瓶内熟成の影響 について深く興味を持たれ、どぶろくがどのように味わいや香りを変化させるのかを詳しく説明する機会となりました。

また、商品ラベルやブランディングについて具体的な意見交換 もでき、大変有意義な時間となりました。

もともとイタリアの方にどぶろくが美味しいと言っていただけるか、とても不安でした。しかし、
実際に試飲していただくと好評で、特に黒どぶが高く評価され、大変嬉しく思いました。
(黒どぶの商品ページを見る)

最後に

今回の見学を通じて、日本酒文化が世界に広がる中で、どぶろくの独自性や魅力をどのように発信していくかを改めて考える機会となりました。
イタリアの方々にも、いつかどぶろくの楽しさを知っていただけるよう、引き続き商品の開発に力を入れていきたいと思います。

このような貴重な機会をいただいた山形県酒類卸様にこの場を借りて感謝申し上げます。